🧠アートde対話

一生を通じて完成させる対話の自由研究。

五感を意識する

私は昨年、対話型アート鑑賞のコーチング資格を取得する勉強を始めるまで、五感がそれぞれどのぐらいの割合で、脳に情報を送っているかなんて考えたこともありませんでした。

私にとって漠然と「5」という数字は、バランスよく配分されているイメージが強くて…例えば★マークとか五角形とか、陰陽五行の五行部分とか…

五感が脳に送る情報量の配分

ですから「五感」に関しても、漠然とバランスよく配分されているような印象でした。要するにざっくり20%ずつみたいな…いや、でも正直まともに考えようと思ったことがなかったです。だから、80%以上も視覚が占めていて、かろうじて聴覚が11%ですが視覚の割合には遠く及ばず、続いて嗅覚、触覚、味覚の微々たる割合にとても驚きました!

下記円グラフ画像は、私が資格取得時に使用した協会テキスト内容に基づき作成したものですが、Web上を検索しても同様の情報は出ていないのですよね💧そして英語圏情報を辿っていると、なんなら視覚90%というものもあったり、脳に送信される五感情報の割合の配分には諸説ある…ということも頭の隅に置いておこうと思います。とは言え、データはデータで、あくまでも目安なので個人差も絶対にあるんですよね。

脳に送る情報量

出典は下記書籍:

 

小学生からの質問

小学生向けの対話型アート鑑賞のセッションの際、この脳に送られる五感情報の割合を説明した時に1人からとても鋭い質問が上がりました。

「目の見えない人の場合の割合はどうなるの?」

鋭い質問です。これは目の不自由な人にとっては五感ではなく、四感になるということですし、同様に耳の不自由な人もいれば、嗅覚や味覚に障害がある人も世の中にはいらっしゃいます。私はこの質問に対しての正確な情報を持っていないですし、果たしてそのようなデータがどこを調べればあるのかも、現時点では見当が尽きません。でも、目の見えない人…と言って真っ先に偉大なミュージシャンであるスティービーワンダーが思い浮かびました。視覚がない分、他の感覚が研ぎ澄まされるんだろうなぁという漠然とした印象。だから残された、聴覚、嗅覚、触覚、味覚で再分類がされるのかな…と。

嗅覚障害で嗅覚はじめ五感をあらためて考え直す

これは私の話です。昨年8月にコロナ罹患し、特に重篤化した訳でもなく、インフルエンザの熱が上下反復するタイプという印象でしたが、私に嗅覚障害を残したんですよね。半年経とうとする今も嗅覚は、正常時が100%だとすると20%程度にしか回復していない気がするし、罹患後2ヵ月半経過時に、突如妙な嗅覚症状(厳密にはニオイではない)が発生し始めて、微妙にその種類が変異しながら今に至り、もうすぐ罹患後半年が経とうとしています。

特に苦しんでいる訳ではないのですが、やはりそれをキッカケに五感というものをやや分解して感じる意識が生まれて、特に嗅覚が味覚を補助していたことに気付いたりと、実は経過観察を楽しんできました、笑。もともと私は履歴書の特技欄に「嗅覚」と書くほど、嗅覚に執着があるので、なおさらです。でも…嗅覚が以前より乏しくなった所で、他の感覚が研ぎ澄まされた…とうことは特にないんですよね、笑。やはりポイントは「視覚」なんでしょうか?脳に送る情報量が80%以上も占めるものが失われてしまったら…他の感覚達で頑張らないといけないはず。でも嗅覚がなくなった所で…あまり他の感覚が頑張る必要は…ない?

でも弊害はありました💦傷んだ料理を嗅ぎ分けられない!嗅覚が正常な家族は異臭に気付けても私は気づけない。でも味覚がかろうじてそこをサポートしていて、酸味を感じることで腐敗まではいかずとも、発酵し始めている味を感じさせてくれて、料理の状態を判別できたというか。日々起こるいろんな実験的題材が、面白いんですけどね、私は個人的に♪

人それぞれの感じ方の違いについてさらに考えるキッカケに

五体満足で生まれてくると、生まれた時から当たり前のように携わった五感…そして私達がその処理速度を認識なんて到底できない瞬間技で、常時私達のあらゆる動作を司ってくれている五感の各神経と脳に改めて感謝し、そこからさらに個人差について想いを馳せ始めました。対話型鑑賞をキッカケに、人それぞれの「見方、見え方」の違い、see, look…を気にかけるようになりましたが、厳密に言ったら液晶画面の明度や彩度みたいな面でも個人差はあるのか?などと気になり始めました。

また嗅覚に関して、障害によってにおいに変な混ざり物が発生するようになったり、においを音に例えたらボリュームが弱になったままのような感覚を体験していることから、こういった差異が元々ある人もいるかもしれない…とか聴覚に関しては、若年層にまでしか聴こえないモスキートサウンドだったりとか…その他、味覚も触角も…。漠然と私たちが「同じものを同じように感じている」と思い込んでいることが、実は全然違うかもしれないという可能性に対し、謙虚に丁寧に向き合う感覚を持つようになりました。

この五感をテーマにした話題は、これからも何度も登場するであろう私の大きな関心事なので、今日はこのあたりで終えておこうと思います♪

ではまた~