「言語化力」の乏しさを克服しましょう
下記は対話型アート鑑賞のセッションを通して期待できる、はぐくまれるチカラの一覧です。無数に広がる可能性の中でも、やはり「言葉に変換する能力」には注目しています。これはTwitter上にいると、よく「文章力がない」「語彙力がない」とご自身を卑下される方々がたくさんいらっしゃるのですが、今日は文字上ではなく口頭のコミュニケーションについて話したいと思います。
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こういうふうに、ああいうふうに、そういうふうに…
もうですね…日々、自分の娘(小5)との会話の中で、この問題に関して非常に危惧しているんですよね。今まではあまり意識しなかったけれど、最近ちょっと見過ごせないなと思えてきまして…口うるさいと言われるのは重々承知で「この、とか、これ、と言われてもわからないから、もっと言葉で説明しようと努力してみて」と言います。
しかしその指摘の仕方も、慎重にしないとすぐ逆切れされてしまいますからね?そこも注意ポイントです。
コミュニケーションが円滑に進まないこと、速く伝えよう、伝えられよう、もう急いで急いで気持ちばかり焦って、お互いの間の理解が追い付かなくて、イライラが生まれるだけで、本当に不毛だなぁと思うわけです。
これって大人同士でもやっているんですよね💧理解できなくても聞き返すのが面倒臭くて、適当に返事を返すとか、そんなことしている人たちそこら中にゴロゴロいるじゃないですか?そういうことする人たちは、相手に気付かれていないと思ってやっていると思いますが、もちろん気付かない人たちもいるでしょうが、私は気づきます。
同じ物を見ていなくても、音声情報だけでその映像が浮かぶような伝え方
私たちは五感を当り前のように使っています。見えるもの、聴こえるもの、におうもの、触れる感触、味わい…全部、神経細胞と脳伝達の超高速伝達の連続が円滑に回ってこその賜物ですけど、そんなこといちいち意識して生きていません、私たちは。別に普段はそれでもいいんですけど、やっぱり適度に思い出す機会は必要だと思うんですね。
私たちの🧠脳に伝達される情報の83%は視覚からと言われますが、視覚情報に依存し過ぎとも思うんですよ。
私の娘なんて、自分の開いているタブレット画面を私に見せながら「こういうさ~、あのTwitterでもそうだけど、ぴってなって、ここがさー」とかもう、こういうとかああいうとか、それとかこれとか、そんな言葉しか出てこないんですよ💧
物事の描写や形容が全然できていない。私に見せて来る画面も角度で全然画面内容が見えないもんですから、私が容赦なく「わかりません、みえません」って言うんですね。
皆さんはこれ、それ、あれ、どれ…だらけの対話、どう思いますか?
音声メディアも流行っているこの機会に、視覚情報を省いた訓練を
私が提供している、対話型アート鑑賞では「視覚」をフル活用して絵画について対話するわけですが、結局その時も前述の私の娘の現象と同様に、そこの、ここの、あっちのとか、右とか左とか上とか下とか言う簡単な言葉さえ出てこないぐらい、これ、それ、あれ…もう大活躍です💦どれー?ですよ。笑
昭和時代の亭主関白の男性が、奥さんに対し「おい!あれ!」みたいな短文でコミュニケーションしようとする典型例は、よくネタにされていましたが、現代の若年層も似たようなもんなんです。言語化力が乏し過ぎる。その代わりにスタンプとか感嘆詞だけで済ませるみたいな状態。
もっと伝えることを意識しよう
自分が言いたいことだけ言って、相手に伝わっていると思い込んで、いざ相手は何も理解していなかったらキレるみたいな、そんな悪循環をやめましょうね。お互いに。
伝えられる側にも責任はあります。伝わっていないのに伝わったフリをしないことです。ちゃんと聞き返す、確認する…そういう習慣、とても大事です。絶対に無駄にはなりません。
クラスメイト対話では、今後も伝えること、伝えられること、姿勢…重点的に啓蒙していきます。