みんな違って、みんないい
私は、世の中は五感で感じられるいろんな物事の、いろんな種類があるから、いろんな色、形、大きさ、感触、におい、音…みんな違ってみんないいと思っている。
常に反対言葉を並べて考える思考習慣が、子どもの頃からある。
反対言葉の代表格と言えば「陰陽」で、暗さと明るさの両方の状態を知っているからこそ、それぞれの価値や役割が生まれるし、好きだろうと嫌いだろうと…高周波⇔低周波、熱い⇔冷たい、濃い⇔薄い、高い⇔低い、重い⇔軽い、賑やか⇔静か、厚い⇔薄い…キリがないですが、デザインの好み、味わいの好み、音の好み、雰囲気の好み…そしてその好みも一定でなく、同じ人の中でも変動するし、気分も変わる。
とにかく世の中はいろいろあってこそで、私たちは基本的にそれらの多くを自由に選べる環境にいる。
全国の主婦層の心を動かす朝の情報番組
先日、とある朝の情報番組を観ていた。主婦層が多く視聴する人気番組だ。よくある人気の、出版とか講演をしているような整理収納アドバイザーがスタジオにゲストに来て、いろいろと暮らしのアドヴァイスをしたり、ダメだしや成功事例の再現ドラマがあったりする企画だ。
そのアドバイザーは、要はミニマリストのようで生活動線上に一切無駄なものの存在を許さず、それらを「家の中のよどみ」と呼んでいた。例えば、スマートフォンの充電中にカウンターからコードが少したるんではみ出ている状態でさえ。それは「よどみ」としてNG!認定されるほどの徹底ぶりだった。その番組放送中は、Twitter上で視聴者が続々と感想をTweetするわけだが、賛否両論の大反響だった。
そのいかにも貶めるようなネガティヴな響きをまとった「よどみ」という表現に、大抵の人は衝撃を受けるのだろう。素直に感化されて、「ショックだけど参考になった、とか「そんなこと言ったら我が家はよどみだらけだ…💧」とか賛否両論。
👇ここからそれらを読めます。(私のTweetも何個か出てくるはず、笑)
「人それぞれでいいんですよ?」とは決して言わない
整理収納、お片付け系は同じテーマなのに、美人収納だとかなんちゃら整理術だの、いろんな名前を付けては、手を変え品を変え、新しいマスター的存在の人が現れ、メディアに取り上げられ、本を売ったりセミナーをしたり、グッズを販売したり、ブームを巻き起こす。資格ビジネスもある。
私は整理収納の概念を一切否定する気はないし、素晴らしいことだと思う。でもそれが全てではないとも思っている。それなのに、その番組では名前も聞いたことのない脳科学の専門家と称する男性が映像に出てきて、(名前を知っていればいいというわけでもないが)、「家の中のよどみが脳にストレスを与えている可能性がある」とかなんとか、「可能性がある」と濁してはいたけれど、煽り表現があった。とにかく理想は、ゴールはすっきりと片付いた状態。スタジオでも芸能人ゲストたちが、罪悪感や自己嫌悪で溜息をついている光景が…
そしてその整理収納アドバイザーは「少しずつでいいんですよ」と優しい言葉をかける。でもあくまでもベクトルは同じで、一貫して「正解=片付いた状態」である。
私がそれだけが正解でないという価値観を持っているから、番組に対する印象が違った
世の中には片付けられない人たちっていっぱいいて、私もその一人です。私の場合はmix型で、すごく片付いている時期、こだわる時期、崩れる時期、両方知っているタイプです。片付かないことへの罪悪感もあれば、許せてしまう時もあります。そして、過去に大学勤務していたことがあり、整理整頓とは程遠い状態の賢い先生たちの研究室とか、よく見ていました。だから、下記のような記事をスッと納得できる訳です。他にも私の友人の息子さんとか、部屋が足の踏み場もない汚部屋だけど、勉強しなくても成績優秀で、京大一発合格とか…そんな事例は、世の中にもたくさん溢れています。因みにこういう事例は、学力の高さに価値を覚える価値観に当てはめた場合ですが、細かいことを言えば、その価値観さえ別のものに置き換えることだってできるんですよね。大抵、整理収納の状態をネタにいろいろなことを否定しようとする理屈では、「学力や集中力の低下の懸念」みたいなことで煽ってきますから。
要は気にするかしないかの性格の問題もあると思いますが、別にそれでも大丈夫なことに対して、わざわざ不安を煽られて罪悪感を抱かされるのって、すごく嫌ですよね。
持論を商売、売上に繋げないといけない人たち
でも、思ったんです。何かの主張で番組が企画されたはずなのに、その内容に反するというか、「別にこうじゃなくてもいいですよ~」なんて発言を入れようもんなら、番組の構成上、どっちなんだハッキリしろ?と矛盾を指摘した苦情が来るのかもしれない。
その道で商売をしている以上、自分の商売に繋げたいから「別にみんながこうならなくてもいいんですよ~」と言うと説得力がなくなる?考えているとなんだか…宗教みたいだなぁと感じる。本当はあのアドバイザーも、別にみんながそうなる必要もないし、なれなくて当然…と思っているのかもしれない。でも番組プロデューサー的に、そういう発言は控えて欲しいのかもしれない。知らんけど…ですが。
自分で決められない人たちが多い
物事の善し悪し、正解不正解…を決められたい人が多いですよね?自分の物差しより先に立つのが、世間の常識とか、偉い人が研究した結果…とか。それがたまたま自分自身の思考回路とマッチングすれば万々歳かと思いますが、マッチングしないことだってごく当たり前だと思うし、それを悪いとかダメとか正しくない、問題だ、危ない、〇〇になる恐れがある…と言う方向へと誘導していくことって、本当に良くないし…でも世の中はそんなことだらけで回っていますよね。美容健康から何から何まで。
以下、当日の自分のTweetも貼っておきます。
#あさイチ
— 🧠Brainmemox(キッカケ&ヒント) (@Brainmemox) 2022年12月6日
部屋のよどみ...
これ、脳科学的観点から
極論を言ってくるけど
「極端」過ぎる。
これ、人のタイプ
分かれるからね?
うちは実際、片付け必要だけど
整理収納プロの
ミニマリズムのセンスという訳でもない
引っ越ししたてみたいな
殺風景な部屋。
私はアレは
無機質過ぎて嫌いです‼️
外出中もずっと
— 🧠Brainmemox(キッカケ&ヒント) (@Brainmemox) 2022年12月7日
今朝の#あさイチ の
よどみ表現について
考えていた。
「人それぞれ
さまざまな考え方、感じ方、方法、生き方がある事を認め合いましょう」と啓蒙したい私から観たら
真逆姿勢だから
そりゃそうだろう。
だから私は、あの姿勢も
認めなければ矛盾になる。
「○○しないと (続く